絶妙な力を加える箔押し機を開発
箔押しとは金箔やアルミなど金属製のシートに熱と圧力を加えることで素材に熱蒸着させ、独特の風合いを出すことができる日本古来から続く伝統的な技術です。陶器や磁器、木材などに結合し、一度固着すれば剥がれにくいのも特徴です。美術品や茶器、宝飾品などに使用され、金属が持つ光沢やツヤが美しさを増しています。箔を付けるという言葉が現代にも残されており、1ランク上のグレードに見せることを表わしています。かつて箔押しは職人の優れた技術と経験が必要で、箔が熱を持った状態でしわが無く均等に貼り付けるのが難しいだけではなく、それを迅速に行う必要がありました。加圧する際も力加減によっては箔が破れたり貼り付ける素材が損傷することから、絶妙な力を加えなければなりませんでした。そんな時代から遥か未来の現代、カタニ産業株式会社は職人のテクニックを再現した箔押し機を独自に開発しました。
素材の形状や固さなどをセンサーが読み取り、絶妙な力を加えることが可能です。デリケートな金箔やアルミシートをほんの一瞬だけ均等に加圧し、しっかりと熱蒸着させることができます。職人の手作業ならばその数が限られていましたが、この箔押し機ならば大量生産をすることも可能です。カタニ産業株式会社によって日本の伝統的な技術と最新のテクノロジーが融合し、これまでに無かった素材や形状に熱蒸着ができる箔押し機が完成しました。これらの機器は汎用性のあるものが用意されているほか、オーダーメイドで発注することも可能です。